近年、自社株買いをする上場企業への注目が高まっています。自社株買いとは、文字通り、自社が発行している株を、買い戻すことです。
自社株買いとは
●1株当たりの利益(EPS)を増やすことにあります。 自社株を買うと、発行済み株式数が減り会社の利益総額が変わらなければ、1株当たり利益(EPS)が増えます。「1株当たりの利益(EPS)が増えることを好感して株価水準が高くなる」ことが期待される。
● 自社株買いは会社にもメリットがあります。買い取った自社株に対して、会社は配当金を払わないで済みます。買いつけた株数の分だけ、配当金の支払い総額を減らすことができる。
●自社株買いの発行済株式総数に対する割合が2.0%として上限株数を買い付けると、発行済株式総数が、2.0%減少します。ということは、1株当たり利益(EPS)が、おおむね2.0%増える。
つまり、PER(株価収益率)などの株価評価が変わらなければ、自社株買いで、1株当たり利益が2.0%増加し、株価が2.0%程度、上がると期待することができます。